アフィリエイト環境の変化をザックリと振り返り、作戦を立ててみる


このブログ、「アフィリエイトブログで稼ぐ201の方法」を最後に更新したのは、2011年12月17日。もう3年も前になる。それまでに書いてきた記事のなかには、もう古い情報になってしまったものも多い。そこで、去年の12月末にブログを再開してみようと思い立った。

そのままMovableTypeで運用を続けるのも時流に遅れるだろうということで、WordPressに移行してみた。記事のURLを変換するスクリプトを書くのが面倒だったので、記事を書いた「年月日時刻」をURLにした。そのあたりの話は、また別の記事で書きたいと思う。


アフィリエイト環境の変化をザックリと振り返る

わたしがアフィリエイトを始めたのは、2004年の4月だ。ASPは電脳卸とリンクシェアがメインで、そのほかに英会話教材を扱っている企業の自社アフィリエイトシステムに登録をしていた。その月から3万円以上のアフィリエイト報酬を得ている。

最初に売れた商品は冷凍寿司。電脳卸で初めて知った商品だった。調べてみると、小樽の企業が開発したらしい。わたしは北海道生まれの北海道育ちだが、冷凍寿司など、見たことも聞いたこともなかった。

おもしろい商品だと思ったので、開発の歴史に簡単に触れて、MovableTypeというブログツールで紹介した。すぐに売れた。次に、ドラム缶式バーベキューコンロという、個人のキャンプでは大きすぎて、どうにも持ち運びしにくそうな商品を見つけたので、これも紹介してみた。売れたのである。きっとトラックか何かを持っている人が買ったのだろう。

そのころは、おもしろそうな商品、誰も買いそうもない商品、物珍しい商品を見つけては、片っ端から紹介したものだ。なかには、体外離脱体験ができるCDセットというものもあった。さすがにこれは売れないだろうと思ったが、忘れたころにひとつだけ売れたのである。ちょっとびっくりした。

そんなユニークな商品を数多く取りそろえているのが、電脳卸というASPだった。だから、わたしのアフィリエイト生活は、電脳卸の変な商品を紹介することから始まったわけだ。いま思うと、そもそも売るつもりがなかったのかもしれない。変な商品を探すこと自体がおもしろかった。

当時は、商品を紹介すると、それだけで売れた時代だった。サイトのテーマなど必要なかった。アフィリエイトをしている人の絶対数が少なかったのだろう。サイト間の競争も、ほとんどなかったのだ。検索エンジンのアルゴリズムも単純だった。

だから、商品をたくさん紹介したサイトのほうが、たくさん売ることができた。特定のテーマで運営されているサイトでも商品は売れていたが、商品を専門に紹介していたサイトに比べると、総じて利益は低かった。

実際、月に10万円売っているテーマサイトの作り方が、アフィリエイトのノウハウとして販売されていたりしたのである。だが、物販サイトに比べると、テーマサイトは収益が一けた少なかった。テーマサイトを作っているように見えて、実際にはプログラミングで大量の商品ページを作っているサイトが、大きく稼いでいたのである。

テーマを売るサイトの場合、一度サイトを作り上げてしまうと、あまり手をかけなくても売れ続けるという特徴があるから、運営者は楽だ。商品紹介が主体だと、プログラミングを使わない限り手間と時間がかかりすぎるからだ。ただ、いまでは、テーマ型のサイトでも売り上げは落ちてきている。企業サイトがネットに進出をしてコンテンツを作るようになったからだ。プロのサイトに、素人のサイトはかなわない。

商品を大量に紹介するアフィリエイトのやり方は、つい最近まで売り上げアップの手段として効果があった。プログラミングを駆使して、同じようなページをたくさん作る、ということをしなければ(つまり手書きのページだ)、商品を紹介したページは検索結果の上位に表示されやすい。これは、いまでも正しい。ただ、上位に表示されている期間が短くなってしまっている。きちんとした文字情報のないページは、短期間しか検索上位にとどまることができなくなった。

いまでは、文字情報を持っていることが、検索でサイトが上位に表示される大きな条件になっている。テーマサイトのようなコンテンツが必要になったわけだ。

ところが、どんなテーマでサイトを作り上げればいいのかが、わたしたちには、なかなか分からない。市販のアフィリエイト本には、「稼げるテーマでサイトを作れ」と書いてある。だが、稼げそうなテーマは、数多くの企業がプロを雇って、優良なコンテンツを持ったサイトとして、すでに作り上げてしまっている。個人のサイトでも、その道のプロが作ったようなサイトは多い。

ここで、わたしたちは、頭を抱え込んでしまうのだ。大方のテーマはすでに書き尽くされていて、書かれていないテーマなど、もはや残っていないのではないかと。いや、書けるテーマは残っているのだ。

まずは、そういう話から始めようと思う。

テーマ選定にはコツがある

テーマを選ぶときに、「稼げそうなこと」に範囲を狭めてしまうと、あなたが書けるテーマは見つからなくなる。ほとんどのテーマは書き尽くされているからだ。そのうえさらに「稼げそうな」というフィルターを掛けてしまうと、これはもう絶望的だと思えてくる。(ただ、わたし自身は、単純に報酬額のいい商品を選ぶようにしている。それで売れるからだ。それについては、また、別の記事で触れることにする)

美容、痩身、金融、教育などなど、ほとんどのテーマでは、すでに大きなサイトが作られている。そうしたテーマを選んだとしても、二番煎じ三番煎じになるだけで、検索結果の上位に表示されるような情報を持ったサイトに育て上げることはできそうもない。

しかも、検索エンジンのGoogleは、検索者の地域に絞り込んで、検索者が興味を持っている情報を提供しているサイトを検索上位に表示してくれたりする。つまり、ある地域に同じテーマのショップがあると、そちらの方が上位表示されやすいわけだ。パーソナライズ検索というが、この機能を解除して検索する人はまずいない。

だから、「稼げるテーマで検索上位を目指す」という考え方をすると、けっこう悩ましい状況に入り込んでいったりする。これは、誰もが思いつくようなビッグキーワードで頭の中が一杯になってしまっているだけなので、抜け道はあるのだが、モノを売り慣れていないと、どうしてもそうなってしまうようだ。

ではどうすればいいのか。あなたは、あなた自身が持っている情報だけでテーマサイトを作ってしまえばいい。これなら時間がなくてもできる。ただ、稼げるサイトに仕上がるかどうかは、やってみなければ分からない。それでも、あなたというフィルターを通した情報で構成されたサイトには、必ず独自性が出てくる。あとは、それをいかにキャッシュポイントにするかだけを考えればいい。

具体的には、読んだこと、見たこと、聞いたこと、話したことを、情報として記録することから始める。

本はメモをしながら読んでいく。そのときひらめいたアイデアもメモをしておく。見たこと話したことも同じように紙に書いておく。わたしは、外出するときにはコンパクトデジタルカメラを持って出る。犬と散歩をするときも同じだ。車にはドライブレコーダーを取り付けてある。映像で残しておくと、あとで使えるかもしれないからだ。あとで触れるが、映像資料があると有利なことが多い。

ネットで興味がわいたページは、Evernoteでクリップしてしまおう。あとでその情報が使えるかどうかは分からないけれど、とりあえず資料はたくさん集めた方がいい。

パソコンを操作しているときに思いついたことは、アウトラインプロセッサに新規ノードを作って書いてしまおう。ノードだけを作ってもいい。内容はあとからでも書き込める。

アウトラインプロセッサは小説や論文を書くためのツールで、ストーリーエディタとも呼ばれる。章立てや目次、索引などをノードで作り、内容を文章で書いていく。(この文章もNanaTerryというアウトラインプロセッサで書いている)

これを、小説や論文を書くためではなく、資料を分類するツールとして使うのだ。関連するノードは、ひとつのカテゴリーにまとめていく。あとで別のカテゴリーに移動させることも簡単にできる。もちろん、コンテンツを書くときにはとても便利だ。Evernoteにクリップしたことも、必要ならノードに書いてしまおう。

ある程度資料がまとまったら、ノードを右クリックして「イメージ変更」でピン留めをしてしまうといい。

こうしてまとめてピン留めをしたカテゴリーがひとつのテーマになる。テーマはどんなに小さなものでもいい。

そのテーマが稼げるテーマかどうかは分からないが、あなたが興味を持ってまとめた情報だから、ほかにも同じような情報を探している人たちがいるはずだ。このピン留めした情報は、その人たちに読んでもらうためのコンテンツになるわけだ。

よく、想定読者を性別や年齢、身長、住んでいる地域や趣味嗜好で細かく決めろというが、そんなことをしなくてもいい。あなたが集めた情報の想定読者は、あなたのような人たちなのだ。

こうした小さなテーマでサイトをたくさん作ると、忘れたころにポツポツと売れるサイトができていく。本当に忘れたころに売れるのだ。どんなところにどんな需要があるのか分からない。ただ、売れるときには売れる。ネットならではのことだろう。

ひとつひとつは小さな売り上げでも、サイトの運営を続けていくと全体で見れば、かなりの数が売れるようになる。

ただ、たいていの人たちは、そこまで辛抱強くはなく、結果だけを求めてあれこれノウハウを買いあさり、ほとんどやっつけで作ったブログを量産しては、「稼げないではないか!」と腹を立てている。

わたしから見ると、それでは売れるはずがないのだ。まずは冷静になって、そのブログのデザインや文字の配置、コンテンツの内容を見て、自分でその商品を買いたくなるかどうかを考えてみることが必要だ。

独自性とは切り口の違い

同じテーマを語っていても独自性は出せる。独自性とは、物事の見方の違いや資料のまとめ方の違いでもあるからだ。

たとえば、ダイエット食品やダイエットサプリを語るとする。製造販売をしている企業やショップは、「そんなもの効果がない」という見方でコンテンツを作ることはできない。マーガリンを製造している企業は、マーガリンを批判できないし、大正製薬にとっては、栄養ドリンクを飲む人は元気にならなければならないのだ。

だから、「豆乳ダイエットなんて効果がない」という立場で、そういう資料だけを集めまくってコンテンツにするという方法はありだ。それでも、ダイエットというテーマでは、たいしたアクセスは見込めないかもしれないけれど、世の中にあるダイエットサプリやダイエット法を、ことごとく否定するという切り口もあるということは頭に入れておきたい。ただし、成約率は果てしなくゼロに近づくだろう。キャッシュポイントは別に考える必要がある。

UFOや宇宙人、超能力を語るときには、たま出版の韮沢さんと大槻教授をはずすことはできない。いうまでもなく、韮沢さんは肯定派で大槻教授は否定派だ。たま出版を代表している以上、韮沢さんはUFOや宇宙人を否定することは絶対にできない。地球の中心部分は空洞になっていて、地底人が住んでいなければならないのだ。(でも人間がテレポーテーションできると主張する人たちを許すことはできないようだ)

このように、立場や切り口を変えて語ると、同じテーマでも集まってくる層が変わってくる。それがサイトの個性にもなる。

池上彰のテレビ番組が人気があるのも、ほかの番組とは切り口が違うからだ。もともと、NHKで子供向けに放送していた週刊こどもニュースと同じような解説を、いまでは大人相手にやっている。わたしは、NHK週刊こどもニュースを何度か見たことがあるが、いま放送されている番組と同じような解説方法だった。株式会社の始まりが東インド会社にあることを説明すると、聞いていた子供たちは、大きくうなずいて納得していた。

つまり、池上彰は、大人を相手に子供向けの平易な解説をしているわけだ。ネットでもこうしたコンセプトで作られたサイトは人気がある。

ベトナム戦争を検索してみると、ウィキペディアの次に表示されるサイトのコンテンツが、とてもわかりやすく書かれている。「ホームページ作成」で検索をしても、系統立てて分かりやすく解説をしているサイトがけっこう上位に来る。

だから、難しいことを、系統立てて易しく解説すると、人気が出るテーマはまだあるかもしれない。逆に、専門知識があるのなら、とことん難しく解説してもおもしろいだろう。

アフィリエイトが日本ではやり始めたころには、ASPに出店しているショップ(マーチャント)の商品情報を使って、テーマサイトを作る人たちも多かった。ひとつのショップが提供している商品情報では不足する部分をネットで調べて補完し、系統立てて説明したようなサイトだ。けっこうヤフーカテゴリーにも登録されていた。

当時は、ヤフーカテゴリーに登録をされると、Googleで検索をしても検索結果の上位に表示された。そのため、ひとつのサイトで10万円くらいは稼ぐことができたわけだ。

いまでは、アフィリエイトをしている個人が増え、企業サイトもたくさん参入しているから、そんなことをしても、稼ぎ続けることは難しい。

SEOはあまり考えなくていい

ネットの世界で求められているのは、おもしろいコンテンツだ。知的好奇心を満たす情報、アハハと笑える情報、「えっ!」と驚く情報、「へー、なるほど-」と思うような情報などなど、人によって、あるいは時間や場所によって求められるものは違うかもしれないけれど、結局のところ、「読みたい」「見たい」と思われるようなコンテンツがあるところに人々は集まる。

検索エンジンの評価アルゴリズムや演算速度がまだ低かったころは、評価アルゴリズムの裏をかくような、ある意味こそくな手段が通用していた。または、検索エンジンに正しく評価してもらうためにソースコードを厳格に書く、というようなことが、検索順位を決める上で重要だったこともある。

こそくな手段の一例を紹介しよう。作ったばかりのページをGoogleに素早くインデックスさせるためには、そのページにアドセンスを貼って、ブラウザで一回リロードする方法が有効だった。

当時のGoogleは、検索エンジン用のサーバーとアドセンス用のサーバーを共用していたから、アドセンスのコードが張られているページをリロードすると、必然的に検索エンジンのデータベースに載ったわけだ。もちろん、こんな方法は、いまでは通用しない。

話を元に戻すが、基本的には、役に立つコンテンツを持っているサイトが検索結果の上位に表示されれば、検索者は満足をする。Googleが目指しているのは、そうした検索アルゴリズムのはずだ。

だったら、最高最強のSEOとは、役に立つコンテンツを作り上げることにつきる。四の五の言わずに、役に立つ、おもしろいコンテンツを書けばいいだけだ。

たまに、まとめサイトを指して、「Googleは、コピペサイトでも大手には甘い」と文句を言っている人たちがいるけれど、コピペサイトでも、役に立つサイトなら上位表示されたほうが、検索する側としては使いやすいし便利だ。センスのある人がまとめ上げたコンテンツは、本当によくできている。

確かに、コピーされたサイトは不愉快だろうし、法的な問題もあるかもしれない。ただ、Google自体が巨大なコピペサイトだということも事実だろう。ネットの世界で求められているのは、おもしろいコンテンツか、役に立つコンテンツであり、ネットの住人が価値を認めるものであれば、それが最高のSEOになる時代になっている。

つまり、せんじ詰めると、ネットで稼ぐためには、誰かの役に立つコンテンツを作り、キャッシュポイントを考えればいいだけなのである。