前回の記事「アフィリエイト」で検索をしてみると…で、あびるさんの本気で稼ぐための「アフィリエイト」の真実とノウハウに触れましたが、そのなかであびる氏は「アフィリエイト成功者の武勇伝を見ていると、アフィリエイト報酬で月の売上げ7桁(なんで数百万といわないのか不思議なのですが)なんて数字をよく見ます」と疑問を呈しています。
実は、わたしが主催しているアイアイビズ倶楽部というアフィリエイト実践会でも「某塾の塾長は毎月7桁は儲けている」というような話をする会員がいたりします。続けてこう言うのですね。「7桁くらい稼いでいるアフィリエイターなんかゴロゴロいるみたいですね」
わたしは絶句しますよ。「えぇ~?」っていう感じで。「そんなのがゴロゴロいる世界なのか、びっくり」と。
で、わたしが「その人は情報商材をアフィリエイトしているんじゃないですか? 物販で毎月数百万円稼ぐ人はそんなにいないと思いますよ。A8.netなんかはデータを出していますし」といっても信じてくれません。
情報商材アフィリエイトで毎月数百万円稼いでいる人なら、わたしも何人も知っています。けっこうたくさんいます。
でも物販で毎月7けた稼ぐという人は、あまり知りません。100万円稼げば稼いでいる方だと思います。あびるさんのようにたくさんのサイトでスクリプトを回している人でも、以前のようには稼げなくなっているかもしれません。
というのは、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)からデータを引いて商品リンクを作って稼ぐという方法がうまくいかなくなったからです。検索エンジンがそういうアフィリエイトサイトを嫌ってアルゴリズムを変えてしまったからなのですが。
わたしは、自分でよほど気に入った情報商材でなければ、アフィリエイトをしません。なので、次から次に情報商材をアフィリエイトして毎月数百万円稼いでいる人を、別段すごいとは思いません。それより、物販で月50万円稼いでいる人の方がすごくないですか?
情報商材のセールスレターに、ASPの報酬データが載っていたりしますが、あんなものは、別にデータを偽造しなくても誰にでもできるものなのですね。赤字覚悟だったらの話ですが。
物販では、リスティング広告を使ったアフィリエイトをする人たちがたくさんいます。リスティング広告とは、Google AdSenseやYahoo!インタレストマッチのような検索エンジン連動広告のことです。
その広告をバンバン打てば商品はポンポン売れていきます。何しろ検索結果一位の上に商品広告が出ているわけですからね。売れない方がおかしいですよね。
Amazonアソシエイトでは、商品を数売れば報酬率がアップしますから、リスティング広告をバンバン打って報酬率を上げておいて、おもむろに稼ぐための広告を出すという作戦もあります。
ただし、リスティング広告は競争入札ですし、広告主が出稿できるキーワードを制限している場合も多いので、必ず利益が出るという保証はありません。赤字になることもあるわけです。
それでも、商品はたくさん売っているので、けっこうなアフィリエイト報酬を得ることはできます。
つまり、赤字でも報酬額は7けたという場合も当然あるわけです。その報酬画面をキャプチャしてセールスレターに載せれば、「あら、すごい!」という感想を持つ人もいるでしょう。
ですから、アフィリエイト報酬が高額だというだけでは、その人が本当にすごいのかどうかは分からないのですね。
アフィリエイトは地味な作業を積み重ねていくと、必ず稼げるようになります。ただし、物販で月に7けたをコンスタントに、というわけにはいきません。でも、毎月1万円ならそんなに苦労をする必要もありません。
多くの人が稼げないのは、近道をして楽をして稼ごうとするからなのですよ。