PageRankにほぼ意味がない理由


検索エンジンGoogleにはPageRankという指標があります。ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンが開発したアルゴリズムで、ウェブサイトのページにどのようなコンテンツが含まれているかを分析し、コンテンツの品質を数値化したものです。

簡単に言ってしまうと、被リンクに含まれるアンカーテキストに関するコンテンツがリンク先のページに存在すると予想し、ほかのページより多くのリンクを受けているページの方がコンテンツの品質がよいと判断する仕組みです。

5~6年前までは、PageRank至上主義みたいなウェブマスターが結構いました。「相互リンクはPageRank3以上のサイト様のみとさせていただきます」とか、「トップページでの相互リンクはPageRank4以上のサイト様のみです」などと平気で書いているサイトがあったりしたのです。


そのころは、PageRankが高いとかなりの影響がありましたから、PageRankの高いサイト同士が相互リンクをすると、サイトの評価がいきなり上がったりしたのです。

いまでもPageRankはGoogleの主要な評価基準のひとつです。ただ、PageRankだけで以前ほどサイトの評価が判断できるという時代はとうに過ぎてしまっています。

だいたい、PageRankが高いサイトとだけ相互リンクをするという発想は、少し短絡的すぎます。できたばかりのサイトは、通常PageRank0から始まります。あっという間にPageRank1にはなりますが、それ以上にはそうそう簡単に上がるものでもありません。

PageRankが低いからという理由だけで相互リンクを断ったとしたら、そのサイトが将来すごい人気サイトになったときに後悔することになります。価格コムなどは、最初はちっぽけな個人サイトでしたが、すぐに大化けをしていまや知らない人がいないくらいになっています。米国初のネット書店アマゾンもそうです。

サイトの運営者が相互リンクをするのは、お互いにサイトの価値を高めたいからのはずです。同じようなテーマのサイト同士がリンクを交換することにより、検索エンジンにコンテンツのテーマと質を知らせることができるからです。

そういう目的の場合には、検索エンジンGoogleの評価に頼るのではなく、自分の目で相手のサイトを見て、自分の頭でそのサイトのコンテンツの質を評価すべきです。それがPageRankのそもそもの原理ですから。

ウェブマスターのPageRank至上主義は、PageRankの正確性を損ないました。SEO業者から大量に被リンクを買えば簡単にPageRankが上がるようになったからです。

いまではGoogleは、PageRankはほかのさまざまな評価アルゴリズムのひとつに過ぎないといっています。

ただ、リンクに含まれるテキスト、アンカーテキストによるコンテンツの評価はいまだ強力で、あるページに特定のキーワードで大量のリンクを張ると、そのページのタイトルタグに含まれているキーワードより、アンカーテキストの方をGoogleがそのページのタイトルと見なすことがあります。

たとえば、商品Aを売るサイトに「商品A」というタイトルをつけたのに、そのページに「商品B」というリンクが大量に張られると、検索時に商品Aというキーワードでは検索されず、商品Bというキーワードで検索されるようになってしまうのです。

これはこれで困った現象なのですが、Googleの技術開発力を見れば、近いうちにそうした問題も解決されるでしょう。


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