選択権を奪わない

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かつて、ソニーが平面ブラウン管テレビを開発してテレビ市場のシェアを大きく伸ばしていたときに、松下電器では平面ブラウン管の開発計画すらありませんでした。

当時、販売促進会議で松下電器の経営トップが、技術開発スタッフに尋ねました。
「世間では今、平面ブラウン管テレビが売れているのに、なぜ我が社では作らないのかね?」

それに対して、技術スタッフが答えたそうです。
「テレビは曲面ブラウン管の方が見やすいのです」

経営陣
「・・・」


曲面ブラウン管の方が見やすいかどうかは分かりませんが、当時の松下電器の技術開発スタッフがお客様の方を向いていなかったことだけは分かります。

大企業松下電器の技術陣は、お客様のため「平面ブラウン管テレビではなく曲面ブラウン管テレビを作り続けてやっているのだ」とでも言いたげです。

もし、実際に曲面ブラウン管の方が平面ブラウン管よりも見やすいのだとしても、お金を払うお客様が欲しいものが平面ブラウン管テレビの方なら、そちらの方を作って提供するのが商人というものです。

そのうえで、資本の体力があれば、曲面ブラウン管テレビも作って、お客様が商品を選ぶ幅を広げることができれば、なお一層親切です。

いくらお客様のためだと思っていても、お客様が望まないもの、欲しいと思わないものは売れません。

お客様の選択権を奪ってはいけません。

同じような商品が複数あるときには、お客様が自由に選べるようにすることも有効です。

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